初めてパートナーの家族に会う日は、英語が得意な人でも緊張するものです。何を着ればいいのか、手土産は必要か、相手の家族はどんな人たちなのか——聞きたいことは山ほどあるのに、言葉が出てこない。そんな「初めて彼の家族に会う前に使う英語」を、B1レベルで練習できるのがこのレッスンです。

この記事では、マイケルとサラの会話を題材に、人柄や予定をたずねる表現、服装や持ち物の確認、そして「触れてほしくない話題」をやわらかく確かめる言い方を整理します。会話の結末を追うのではなく、自分が同じ場面に立ったときに使える言葉を増やすことがゴールです。記事中の例文は、会話から取った表現と、練習用に新しく作った例を区別して示します。

場面と学習ゴール:初対面のランチで何を聞き、どう安心するか

マイケルはサラを日曜の家族ランチに誘い、姉のエマ、その二人の息子、そして母親のアンナに会うことになります。サラは緊張しながら、服装、持ち物、家族の様子について質問し、マイケルが具体的なアドバイスを返していきます。会話の後半には、来月サラの家族に会うという短い予定の話も出てきますが、これは補助的なやりとりです。

このレッスンの学習ゴールは次の4点です。

  • 招待を受けたときの自然な反応と、緊張を伝える言い方を知る
  • 人柄・服装・持ち物・時間を、失礼にならない形でたずねる
  • 話題にしてよいこと・避けたいことを、やわらかく確認する
  • 相手の不安に共感しながら、実用的な情報を返す

「初めて彼の家族に会う 英語 何を話す」「パートナーの家族 初対面 英語 質問」といった場面を思い浮かべながら読むと、表現が頭に残りやすくなります。

この場面で使える英語

Sarah, I need to ask you something important before Sunday.

重要な頼みごとや個人的な話を切り出すときの前置きです。いきなり本題に入らず、「日曜の前に大事な話がある」と予告することで、相手に心の準備をさせます。会話ではマイケルがこの形で招待を切り出しています。応答側は "Sure, what is it?" のように短く返すと自然です。

we’ve only been together for two months.

付き合っている期間を伝える現在完了の表現です。「2か月間」という継続を表すので、現在形で "We are together two months." とは言いません。会話ではサラの不安の背景として、関係がまだ短いことが示されます。拡張例として、自分の状況なら "We've been together for three years." のように期間の部分だけ入れ替えて練習できます(この文は練習用の新例です)。

What if your mother does not like me?

「もし〜だったらどうしよう」と、未来の起こりうる不安を口にする言い方です。"What if" の後はふつう平叙文の語順になります。会話ではサラが母親に気に入られないかもしれない不安を吐露します。相手は "Don't worry, she'll like you." のように安心させる返しができます。ただし、不安ばかりを並べると重い印象になることもあるので、一度伝えたら相手の説明を聞く姿勢に切り替えるとバランスが取れます。

What should I wear? Is it a formal lunch or a casual one?

服装のアドバイスを求める質問です。"formal" は正装・格式ばった、 "casual" はくだけた・ラフな、という対比で覚えると使いやすいでしょう。会話ではこの流れでマイケルがカジュアルでよいと答え、服装の具体的な指示につながります。拡張例としては "Should I wear a dress or jeans?" のように選択肢を示す聞き方もあります(練習用の新例)。相手の家の雰囲気が分からないときは、この形で具体的に聞くほうが安全です。

Don’t ask Emma about her husband.

家族の中でも触れてほしくない話題があることを、率直に警告する表現です。会話ではマイケルがエマの夫について聞かないようにと伝えます。ただし "Don't ask..." はぶっきらぼうに響くこともあるため、目上の人やあまり親しくない相手には "It's probably better not to ask about..." のようにやわらげるのが無難です。親しい間柄での短い注意なら、この直接的な形も自然に使えます。

語彙:ニュアンスまで押さえたい単語

  • nervous:心配や不安で落ち着かない様子。緊張そのものを表す基本語。
  • casual:服装や集まりがラフで形式ばらないこと。
  • formal:正装や公式な場面など、きちんとしたスタイル。
  • private life:本人が共有したくない個人的な事柄。
  • divorce:結婚が法的に終わること。話題としては特に慎重に扱いたい語。
  • spicy:香辛料で辛い味。食事の好みを確認するときにも使える。
  • gardening:植物を育てる趣味。初対面の雑談のきっかけになりやすい。
  • photo album:写真をまとめたアルバム。家族の話を広げる小道具にもなる。

これらは単語帳的に暗記するより、「どんな場面で出すと自然か」とセットで覚えるほうが会話で使いやすくなります。

言葉の使い方:聞き方の温度差を意識する

まず押さえたいのが "What is she like?" と "What does she like?" の違いです。前者は性格や人柄、後者は好みをたずねます。会話では家族の人柄を知るために前者が使われます。練習用の新例で言えば、 "What is your sister like?" は「お姉さんはどんな人?」、 "What does your sister like?" は「お姉さんは何が好き?」という意味になります。

次に、話題の確認です。 "Is there anything I shouldn't say?" は、避けたほうがよい話題があるかを丁寧に確かめる言い方で、初対面の場面で非常に役立ちます。相手が "Don't ask about..." と答えたら、深掘りせずに別の話題へ移るのが礼儀です。たとえば趣味の話に切り替えるなら、 "Do you enjoy gardening?" のように軽い質問を挟むと流れが自然になります。

予定の確認も大切です。 "What time is lunch?" や "I'll pick you up at 12:30." のように、時刻を具体的に伝えると誤解が減ります。迎えに来てもらう約束は、後で確認のメッセージを送ると安心です。

よくある間違いと練習法

間違い1:期間を現在形で言う。 "We are together two months." ではなく "We've been together for two months." が正しい形です。期間を表す "for" を忘れないようにしましょう。

間違い2:人柄と好みの混同。 性格を聞きたいのに "What does she like?" を使うと、趣味の話になってしまいます。聞きたい対象をはっきりさせてから口に出しましょう。

間違い3:敏感な話題を直接たずねる。 離婚や家族の事情をいきなり聞くのは避け、まず "Is there anything I shouldn't ask about?" と確認するか、相手が自分から話すのを待つのが安全です。

練習法は次のとおりです。

  1. 招待する側と受ける側に分かれ、服装・持ち物・家族・時間について質問し合うロールプレイをする。
  2. 質問カードを「安全な話題」「慎重にすべき話題」に分類し、慎重な話題はやわらかい言い換えを考える。
  3. "What is she like?" と "What does she like?" を、架空の親戚と趣味で交互に練習する。
  4. "I'll pick you up at..." と丁寧な質問2つを含む、訪問前の確認メッセージを書く。

最後に、レッスンの音声を聞いて、マイケルとサラのやりとりの速さと間の取り方を感じてみてください。そして自分がサラの立場なら、 "Is there anything I shouldn't say?" と一言添えてみましょう。この一文が言えるだけで、初対面の会話はずっと落ち着いたものになります。