旅先で「うちの親戚が部屋を貸しているよ」と言われたら、何から聞けばいいのでしょうか。この記事は、アディスアベバで再会したダウィトが、ボレにある家族の建物の部屋について話し始める会話をもとにした、B1レベルの旅行英会話の学習ガイドです。ホテルとは違う現地の宿を検討するとき、場所・料金・含まれるもの・予約の方法を、失礼にならない範囲でしっかり確認できるようになることを目指します。

会話の流れを丸ごと覚える必要はありません。大切なのは、質問の型と、答えを受け取ったあとに続ける一言です。ここでは「現地の宿 英語で聞き方」「旅行 宿泊 英語 フレーズ」といった検索で調べる学習者が知りたい場面を想定し、会話で使われた表現と、記事独自に追加した練習用の例を区別しながら紹介します。

場面と学習ゴール:知らない部屋を安全に確認する

この会話の舞台は、観光地をめぐる旅行とは少し違う「現地の暮らしに触れる滞在」です。ダウィトは、いとこのサラムが家族の建物で部屋を貸していると説明します。学習者であるあなたのゴールは、次の5点を英語で確認できるようになることです。

  1. 場所(どこにあるか、目印は何か)
  2. 一晩の料金
  3. 朝食やインターネットなど、料金に含まれるもの
  4. 予約の手順(連絡先の交換、リンクの送付)
  5. キャンセルやデポジットの条件

これらは丸暗記のフレーズ集ではなく、相手の答えに応じて組み合わせて使うものです。まずは「聞く→確認する→お礼を言う」という小さなサイクルを意識しましょう。

この場面で使える英語表現

以下では、会話に出てくる表現と、記事独自の拡張例を分けて扱います。拡張例は「【拡張例】」と明記します。

said goodbye to

「〜に別れを告げた」という意味です。会話では、リリーがダウィトと別れた直後に再会する流れの中で使われています。別れのあいさつそのものではなく、別れたという事実を述べる表現です。

  • 例:I said goodbye to him at the café.(カフェで彼に別れを告げた)
  • 【拡張例】We said goodbye to our host and walked to the roundabout.

daily life

「日常の暮らし」という意味で、観光名所めぐりと対比されることが多い語です。会話では、ホテル滞在では見えない現地の生活に触れられる点が、この部屋の魅力として語られます。観光パンフレット的な表現ではなく、暮らしのリアルさを伝える響きがあります。

  • 例:You can see daily life, not only the churches and museums.
  • 【拡張例】I want to learn about daily life in the neighborhood.

the same building where

「〜があるのと同じ建物で」という意味で、場所と人や物をつなぐ言い方です。会話では、サラムの部屋が家族の建物の中にあることを説明する場面で使われています。whereのあとには「何があるか」を続けます。

  • 例:Her room is in the same building where her family lives.
  • 【拡張例】The café is in the same building where I stayed last year.

includes breakfast

「朝食込み」という意味です。料金に何が含まれるかを確認するときの基本表現です。会話では、一晩の料金と朝食がセットで説明されます。ホテルでも現地の宿でも使えますが、内容の詳細(時間帯や量)は別に聞くと親切です。

  • 例:It's about $25 and includes breakfast.
  • 【拡張例】Does the price include breakfast, or is it extra?

doing this for me

「私のためにこうしてくれている」という意味で、感謝を伝える表現です。会話では、ダウィトがリリーを助けようとしていることへの気持ちが表れます。相手の親切を認める、あたたかい響きの言い方です。

  • 例:Thank you for doing this for me.
  • 【拡張例】It's really kind of you to do this for me.

語彙:現地の宿をめぐる会話のキーワード

会話を聞き取るとき、次の語が分かると内容がぐっとつかみやすくなります。

  • traveler:旅行者
  • roundabout:円形の交差点(ロータリー)
  • cousin:いとこ
  • rent:賃貸で借りる、貸す
  • guest:滞在する人、客
  • deposit:予約のための手付金
  • booking:予約(の手配)
  • contacts:連絡先(電話帳に保存された人など)

特にdepositとbookingは、料金の話とセットで出てくると聞き逃しやすい語です。「いくら払うのか」「いつまでに払うのか」を分けて確認する習慣をつけましょう。

言語の使い方:質問の組み立てと段取りの伝え方

宿について聞くときは、疑問詞+助動詞+主語+動詞の語順を意識します。たとえば「彼女はいくら請求しますか」は How much does she ask? です。How much she asks? のように語順が崩れると、質問ではなく文の一部のように聞こえてしまいます。

段取りを伝えるときは、時制と助動詞を使い分けます。

  • I am sending it now.(今送っています=進行中の動作)
  • I will call her now.(今から電話します=その場の意思)
  • Maybe you can show me.(見せてもらえますか=やわらかい依頼)

場所を言うときは、in Bole、at the gate、near the church のように前置詞を選び、the same building where ... で説明を足すと自然につながります。

よくある間違いと練習法

よくあるつまずきは3つです。第一に、疑問文の語順(How much does she ask?)。第二に、その場の予定と意思の時制選び(I am sending / I will call / you can show)。第三に、場所の前置詞と関係詞の使い方(in Bole、at the gate、the same building where ...)です。

練習は次の順番がおすすめです。

  1. 旅行者と現地の人の役で、場所・料金・朝食・ネット・デポジット・キャンセルを順に質問するロールプレイ。
  2. ホテルと家族の部屋を比べ、「cheaper than」「includes breakfast」「fast enough for work」を使って理由を言う練習。
  3. ホストへの短い予約メッセージを書く(あいさつ+質問2つ+含まれるものの確認1つ+キャンセルについての質問1つ)。
  4. ていねいな質問と短い答えを聞いて繰り返す、聞き取り+音読練習。

なお、料金やキャンセル条件は相手や状況によって変わります。「about $25」のような表現は目安であり、確定条件は必ず本人に確認してください。同じ表現でも、親しい相手には軽く、初対面のホストにはもう少していねいに、と調子を変えるのが自然です。

最後に、レッスンを開いてダウィトとリリーのやりとりを聞いてみましょう。そして、あなたなら最初に何と聞くか、ぜひ一度声に出してみてください。たとえば「Where is the room, and how much is it per night?」から始めてみるのはいかがでしょうか。